「ぶらり途中下車の旅」の小日向さんを応援する
土曜日、適当に起きてくると大抵、ぶらり旅をやっている。
あいも変わらないコテコテのヤラセをみて安心する。
「ADが頑張っていろんなお店を探しているんだな~」
「舞の海さん、すごい演技だな~」
と思いながら、朝食をいただく。
別に、見ても見なくてもいい「空気のような番組」である。
そんなぶらり旅も、おひょいさんこと藤村俊二さんのナレーションが聞けなくなった。
とはいえ、だいぶ前からいなかったのだろう。
お歳だし仕方がない。だが、あの声が聞けないのは何とも惜しい。
代役はよく番組に出演していた方々がナレーションを代役でこなしていた。
そんな変化をみせるぶらり旅のナレーションに小日向さんがついた。
「いい脇役だよね」というイメージしかない。まぁそつなくこなすのかなーと。
ところが、
おそらく第一回目の放送だったのだろうか。
テンションが低い
おおおおおお、これには驚いた。
おひょいさんのイメージが強いから、真似をしても、違うことをしてもしっくり来ないだろう。
プロデューサーも最初は自由にやっていいよといったのかもしれない。
そうではない。
私が子供の頃苦手だったあの番組、
遠くへ行きたい
を髣髴とさせるあの不気味な感じをナレーションで体現しているのだ。
私はこの番組がつくと密かに異なる番組に変えるほど嫌いだった。
特にあの歌だ。何者からも気力を奪うようなあの歌。あぁ、おそろしや。
おっと、そんな話ではない。
とんでもなく低いテンションのあと、いろいろと言われたのだろう。
回を追うごとに、不思議な空元気のような調子が増長している。
小日向さんがナレーションを悩んでいる様子が頭のなかに思い浮かんでしまうのだ。
がんばれ、小日向さん
土曜の朝の「空気のような番組」が気になって仕方がなくなってしまった。
きっとおひょいさんのような彼オリジナルのキャラクターができるはずだ。
テレビというのはゴシップよりも空気のような存在であってほしい。